- 壮大な自然造形物の住処 (砂漠地帯)
私がプロ写真家として活動を始めるきっかけになった出来事(「分岐点」にて紹介) の後に引き寄せられるようにして撮影を始めたコロラド州の砂漠地帯に歴然と存在する大砂丘は、ライフワークとして一生通い続け新しい出会いを楽しみにすることと思いますが、それ以前から撮影をしていた地域がコロラドプラトーと呼ばれるコロラド高原(またはコロラド高地)と呼ばれる広大な地域です。アメリカ中西部のコロラド州、ユタ州、アリゾナ州、ニューメキシコ州に広がる日本全土の面積より大きい地域です。この地域には世界遺産にも指定されているグランドキャニオンはもとより世界的にも有名なレイクパウエル、
アーチズ国立公園、キャニオンランズ国立公園、デッドホースポイント州立公園、メサベルデ国立公園、コロラド国定公園、キャニオンディシェー国立公園、チャーコキャニオン国立史跡公園 (チャコ文化国立歴史公園)ほか多くの自然の造形物が数多く存在しています。
大地を切り裂くようにして流れるコロラド川がグランドキャニオンの景観をビッグスケールで創り上げています。この地域には自然の神秘としか喩えようのない不思議な形や色をした岩などが古代から少しずつ姿形を変えながら息づいています。場所に寄っては太古の昔からの神々が宿っているような感じさえする所も少なくありません。
大陸の大自然。自然の侵食による岩の美しさには他と違う不思議な魅力があります。赤岩が多い地域ですが、朝夕の太陽光によって色が目に飛び込むような変化を見せてくれます。赤岩の神々が住処とする地域をどれだけ写真に収められるかという考えよりも、自分がどれだけ彼らに受け入れられ魅せてくれるかというスタンスで、私は撮影を続けています。日本で最初の写真展「大砂丘の声」に続き近年中に是非「赤岩の神々」(仮題)を発表できるように祈り願いつつ、神々に認めてもらえるよう自然体で接していこうと思います。
小池 キヨミチ / 清通
※ 2011年3月 コロラドプラトー ワークショップ
※ 2012年3月 コロラドプラトー 撮影取材
※ 2012年9/10月 コロラドプラトー 撮影取材
※ コロラドプラトー モノクロ作品

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