写真 米国 撮影ツアー 【小池キヨミチ】

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 2008年7月 - 写真家 小池キヨミチ 米国中西部写真撮影ツアー


 ☆ 第一回アメリカ中西部撮影ツアー(2008年7月10日〜16日) を無事終了しました!

    参加者7名様      ☆ 皆様お疲れ様でした!


 様々な天候と光の状態を与えられるツアー期間中、もっとも感謝させてもらったことは参加者の皆さんの写真に対する前向きで純粋な姿勢でした。40代から70代の参加者7名と同行させて頂いた1週間が、運転手兼コーディネーターの私にとっても、撮影だけでなく大自然の中で時間を伴に過ごさせて頂いたという点で大変有意義なものとなったのは、それぞれの人柄のお蔭であり、また年輪を重ねて積み重ね磨き上げたそれぞれの「感性」そのものであったと思います。

 日本から到着して一晩ゆっくりと休んで頂いた翌日に撮影ツアーの初日を迎えました。コロラドスプリングスの米国空軍士官学校に観光ストップした後、同市の神々の庭(ガーデン・オブ・ザ・ゴッズ)にて撮影会。そして数時間の移動の後に、私にとってはホームグランドである大砂丘(グレイトサンドデューンズ)国立公園を訪問し撮影会を開きました。

 - (以下7点) 夕暮れ前の曇り空は大砂丘(グレイト・サンド・デューンズ国立公園)に到着した私たちに人肌を思わせるような色合いを出す光を与えてくれました。わずかな光を捉えようとファインダーを覗くメンバーたち。メダノクリークの水の流れに表情を捉えようとするメンバー。そんな中で雲行きが怪しくなり、空が騒々しくなってきた瞬間に主役が雲たちにとって変わられました。覆いかぶさるような雲たち、そして龍のように伸びる雲の線。それぞれがそれぞれの感性で撮影をさせてもらっているようでした。標高2400メートル(北米一高い砂丘)で、有志3人は標高220メートルほどの砂丘に登頂し、それぞれの目の位置から異なったメッセージを受け砂漠の洗礼を受けたようにも思われました。 -

  
Great Sand Dunes National Park & Preserve  
  

 移動距離の長い大陸での撮影ツアーですが、参加者の皆さんはそれぞれの撮影地に近づくたびに情熱的な唸り声に似たような感動表現をされていました。そして広大な自然の表情を前にして、それぞれが、何かに魅せられ撮影を楽しまれていたことと思います。 何を皆さんが感じられ、何に魅せられ、何の写真を撮らせてもらったのか。そんな思いで私は皆さんの撮影風景をみさせて頂きました。

Mesa Verde National Park アナサジインディアンの遺跡 クリフパレス Wolf Creek Pass ウルフクリークパス 

 ロッキー山脈の西側に抜けるために撮影二日目早朝にアラモサを後にして、ウルフクリークパス(峠)を越えました。砂漠地帯の景観とは全く違った緑に覆われた山系の美しさが、強いコントラストをみせてくれていたようです。そして、デュランゴを抜け、平坦な大地を切り開くように流れる侵食美が目に突き刺さるように入ってくる砂漠地帯に入ると、アナサジ族のクリフドウェリング(崖に作られた居住区)で有名なメサベルデ国立公園に立ち寄り、しばし古の北米大陸の文化を体験しました。そして、コロラド州がニューメキシコ州、アリゾナ州、ユタ州と接するフォーコーナーズを通ってアリゾナ州を南西に向かいました。

 延々と続く一本道。遠方に巨大な岩々のシルエットが見え始め、カイエンタで給油休憩をした後、午後遅くにモニュメントバレーに入りました。太陽が雲の合間から時々顔を出すようにして地表一面に広がる広大な赤岩たちの表面に表情を表し始めており、すでに参加者の心は天空と大地とつながっているかのように見えました。撮影会を始めると、光と影がまるで私たちをからかうように消えては現われ、現われては消えて動いていました。皆さんの御希望で「夕暮れまで待とう」ということに急遽変更し、その後の移動時間は忘れるようにして絶妙な光の望み、期待しながら待ちました。この広大な侵食日に魅せられてメンバーの皆さんは我を忘れてシャッターを切っていました。

 - (以下8点) 夕暮れ前のモニュメントバレーでは予定を変更して光を待つことにしました。雲の合間から差し込む光の流れを追いながら有意義な時間を持つことが出来ました。この広大な景色をそれぞれがどのように感じ、写真で捉えたのかが、とても興味深いところです。 -

 Monument Valley 有名なほどテレビでも紹介されているビュートの一つ 
光を待つメンバーたち ツアートラックに乗る観光客に手を振るメンバー 暖かい光がモニュメントバレーを照らす時
 

 途中レストランで遅い夕食。予定外の場所で予期さえしていなかった御馳走とライブバンドの演奏するウエスタンミュージックに時間を忘れました。街灯一つない荒野のハイウエイを一路北進し、深夜近くにモアブに到着。この日は16時間の移動と撮影となりました。翌朝の日の出撮影は諦め、ゆっくり睡眠をとることにしました。このようなその場その場で変更を加えながら与えられたコンディションにベストで対応できるのが撮影ツアーの良さだと思います。しかし、それは参加される皆さんの御理解がなければできないことです。

 撮影3日目はデッド・ホース・ポイント州立公園でコロラド川の蛇行する渓谷を見下ろして撮影会を開催しました。そしてキャニオンランズ国立公園の展望ポイントを回り、午後にはアーチズ国立公園のバランスト・ロック、そしてエデンの庭、ウインドウズ地区にて撮影会を持つことができました。コロラド川とグリーン川の浸食による渓谷の美しさと風化で削られた赤岩たちが話しかけてくるアーチズ地域での有意義な撮影の最後を締めくくったのはデリケートアーチでの夕暮れ撮影会でした。そこに集まる多くの写真家や観光客の待つ中で、デリケートアーチはほのかなオレンジ色を放って私たちを魅せてくれました。

 - (以下3点) 赤岩の偉大さに我を忘れ撮影する。デリケートアーチで夕暮れを満喫。赤岩の神々に受け入れられるようにして我を忘れてシャッターを切っていた参加者もいました。 -

デリケートアーチを捉えるメンバー  その名の通り繊細な美を誇るDelicate Arch

 4日目は早朝にメサアーチに向かい、徐々に明るくなる空を見上げながら日の出を待ちました。雲が見えるようになると鮮やかな模様が浮かび上がりピンク色から徐々にオレンジ色に変わる東の空から放たれる光を浴びながら思い思いの場所にポイントを定めて撮影をさせてもらいました。 どの撮影ポントや場所もそうですが、二度と同じ光景には出会えません。そんな与えられた出会いをどのように感じ写真というもので捉えて自分の感性を表現できるかが、それぞれに与えられた素晴らしいチャレンジだと思います。

 - (以下3点) メサアーチで朝日を拝む。同じポイントからでも目のレベルを変えたり、縦構図と横構図で撮影することによって視点や感性の位置が変わります。(太陽の位置は冬には右側の方に移動します) -

Mesa Arch Canyonlands National Park  メサアーチから長める朝日

 長距離移動になったにも関わらず参加者の皆さんのエネルギッシュなパワーには励まされるものがありました。

 - (以下2点) コロラド川に沿って走ると表情豊かな赤い岩山が姿を現します。空に流れる雲たちの豊かな表情を背景にして、流れる雲が作り出してくれるシャドーを捉えて撮影を楽しむことができました。 -

コロラド川近くの岩山 構図を変えることによって変わる表情

 コロラド川に沿って渓谷地域を後にしてグランドジャンクションでコロラド国定公園に寄って撮影会。崖が侵食で美しく、またユニークな姿を現しているポイントです。その後はロッキー山脈を越えてデンバーに入りました。

 - (以下3点) コロラドナショナルモニュメント(コロラド国定公園) -

  

 5日目は特別リクエストでデンバー西側のロッキー山脈の中に聳えるマウント・エバンスの頂上まで登り(標高4350メートル)野草の咲き乱れる山頂付近で撮影を楽しまれました。 シロイワヤギの親子との遭遇など、予期せぬ嬉しい出会いもあり、メンバーは疲れを忘れて山の空気に身を任せていました。

 - (以下6点) マウントエバンス 高山植物が咲き乱れる中撮影を楽しむメンバーたち -

サミットレイクからマウントエバンス頂上を望む  アルパインバターカップ シロイワヤギの冬毛がからんでいる  ツンドラ性気候の山岳部に咲く野草を撮影するメンバーたち
高山ヒマワリ  シロイワヤギ


参加者のコメント(1)
今回の旅は、大自然の地球規模の時間の流れや壮大な自然の力を肌で感じる旅であったと思います。水が豊な日本では、生物や人が造った景観に覆い隠されていて気付くことができなかった「なま」の生きた地球を見た思いです。それは参加者全員が同様に感じていることと思います。おそらく、従来は単なる美しさや造形の面白さにレンズを 向け、直接目に見えているもののみを撮影することに止まっていたと思います。 今回の旅を経験することで、目に映るものの一枚めくった下に隠されているものを感じ取り、小池さんのおっしゃる自然のパワーを受け止めながら、今までとは違う写真が撮れるれるのではないかと期待が膨らんで います。( H.Tさん.)

参加者のコメント(2)
一度訪ねるだけでは計り知れない北米大陸の奥深さを実感した。人生観が変わると感じた。是非もう一度行って見たい。小池さん始め、メンバーの人柄に感謝。今まで経験したことの無い楽しい旅だった。グレイトサンドデューンズは初日だったので、迷惑をかけてはいけないという思いで自重したが、次に行くときには、登頂に挑戦したい。 (Nさん)

参加者のコメント(3)
2年前に引退後、ヨーロッパアルプスのトレッキングツアーや今年3月のネパールツアーに行ったが、ひたすら歩くことが多く、カメラマンにとっては多少欲求不満であった。今回のツアーは、じっくり撮影することができ、良かった。それでも、変化に富んだ風景は、いくら時間をかけても飽きることが無い。アーチズやキャニオンランズはかなりたくさんの撮影ポイントがありそう。また行ってみたいと思う。 (Kさん)

参加者のコメント(4)
北米は、観光ツアーや視察で過去に何度か行ったが、今回のような個人旅行に近い自由度が高いツアーは初めて。本物の撮影ツアーを楽しむことが出来た。スーパーでの買出しというのも新鮮で楽しかった。小池さんのような方が居られなければ、このような体験は出来ない。感謝している。(小池さんにお送りいただいたTX−1の写真を見て)パノラマ写真っていいね。大伸ばしして飾っておきたい。自分で撮った写真も、これから何枚か全紙又はA1に伸ばしたい。日程が短かったこともあるけれど、街で一杯やるのもあったら、もっと良かった。(Cさん)

参加者のコメント(5)
なかば観光気分で参加したが、広い広い大自然を見せ付けられて感動した。小池さんは、日本人でありながら現地に根を下ろし、風貌からも現地に溶け込んでおられる。参加者は、安心して気分を楽にして旅を楽しむことが出来た。また、小池さんの人柄にも感謝している。その後、民主党大会の報道に触れ、デンバーの市街も見られれば良かったと思う。 (Tさん)

参加者のコメント(6)
素晴らしいツアーに参加できて、胸が一杯。特に帰ってきた直後は、いろいろなシーンを思い出しながら興奮していた。グレイトサンドデューンズで頂上に立ったのが最高の思い出。登りでは、足がきついということは無かったが、なかなか前に進めず時間がかかった。下りは、進む方向がわかりにくく不安も感じたが、行って来れてよかった。全体として、もっと長い時間撮影していたいと感じた。 (Sさん)

その他の感想
例えば、グレイトサンドデューンズだけでも数日かけて、いろいろな光線や状況の撮影に挑戦したい。日本ではまだ殆ど知られていないと思うが、ここでしか出会えない風景であり、大変魅力的な撮影地だと思う。多くの人に教えてあげたい。モニュメントバレーで、暗くなるまで撮影を楽しめたのが良かった。日本人でも殆どの人が西部劇を通して目に焼きついている景色。砂漠の真ん中にある町で夜空を見上げながら食べたステーキは旨かった。あのようなところでの食事も、通常の観光ツアーでは味わえない。キャニオンランズは、トレールを歩くと、どのような風景に出会えるのか楽しみ。少々霞んでいたが、他の時間帯や他の季節はどうか、見てみたい。アーチズは、どこにカメラを向けても絵になる。今回は立ち寄れなかったところも行ってみたい。マウントエバンスは、途中で休憩も取りながらゆっくり上っていただいたので、頭がボーっとしたりふらついたりすること無く楽しく過ごすことができた。今回、フィルムとデジカメを使ってみると、フィルムの粒状性が、岩肌や砂面の質感描写に優れ、シャドーのしまりが良く、風景写真はフィルムに分があることを再認識した。車窓からバシャバシャとデジカメで撮影したものは殆どモノにはならなかったが、中には魅力的な写真もあり、気軽に撮れるデジカメの良さだと思う。次回開催は、来年6月頃を検討してみたい。次回ツアー後には、今回の写真も含めて本格的な写真集にまとめてみたい。

 

 
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写真作家 小池清通 コロラド事務所
「自然とつながる時」
Kiyomichi Koike Photography
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