同時多発テロ 【小池清通】

 
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 エッセイ: ビン・ラディン

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 9-11のテロ事件の主犯者として知られている男は、ビン・ラディンということはもう耳にタコができるほど聞いていることだろう。そして彼のひげ面の写真も世界中の人々の脳裏に焼き付いていることと思う。

 アメリカがアフガニスタンに戦争を仕掛けアルカイダというテロ集団を叩き潰すという名目で攻撃をし続けている。多くのアルカイダメンバーが殺され、戦争という名目で多くの無実のアフガニスタン人が命を落としつづけている。アメリカ兵が戦死をする度にテレビは英雄伝説を彷彿とさせようとするかのような装飾と植字をもって亡骸を母国に迎え、遺族たちにその死の素晴らしさを愛国心をたたき上げるようにして伝える。国民が不景気に喘ぎ、収入の元である仕事を失い、家を売り、苦しんでいる中、税収入から戦死者の遺族には多額の補助が出ている。

 アメリカは「自由の国」であるという大きな看板を掲げて海外からの移民や投資をもって大国と呼ばれるようになってきた。しかし、体格だけのいい中学生のように自惚れがでてきて、自分のことを棚に上げて他国の問題にちょっかいを出しすぎているともいえる。

 キリスト教。宗教に関しての批判はしない。しかしながら、その教えの中でも素晴らしい個所が今のアメリカに見当たらない。「汝、右の頬を打たれたら左の頬をだしなさい」「罪あるものを許しなさい」どこにその反映がみられるのだろうか。9−11に右の頬を大きく殴られたアメリカは、左の頬を出すことさえ考えずに相手の鼻っ柱を折るかのように復讐の戦争を始めている。

 イスラエルとパレスチナの問題も9−11以降行動となって再び浮上してきた。ご存知のイスラエルによるパレスチナ自治区への侵略である。そんな中で、ユダヤ教とイスラム教の聖地が近いという話を聞いたときに、私はふと不思議な感覚を持ったのである。

 それは、ビン・ラディンと呼ばれる長身の男の面持ちについてなのである。彼は常に宗教的な理由か、民族衣装的な理由からか分からないが頭に何かをのせているか被せているが、それをとり白地の汚れたぼろをまとって十字架にくくりつけたら。それは、紛れもないイエス・キリストの姿なのではないかと思ったのである。彼は我々に一体何を訴えようとしているのであろうか。

 

 
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