霊気 【小池清通】

 
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 エッセイ: あるスタバで

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 週末の時を見計らってもう一人のCさんと久しぶりに会った。デンバーのダウンタウンは、ラリマースクエアーと呼ばれる100年を越える建物が立ち並ぶ史跡指定されているビジネス地域であった。その一角に今流行りのスタバがある。そこで会ったのである。

 実はある預かりものを渡すこともあっての再会であったのだが、いつものように話に花が咲いた。小さなテーブルが5つくらい店の片隅にあり、それを囲むように椅子が並べられていた。

 私にはまだ本当の意味で霊気なるものが実感として分かっていないと思っている。それは確信がまだ十分にないからであろう。Cさんは勉強をし修行をされている方なので聞いてみた。すると「貴方はどのくらい霊気を信じますか。」と問われた。いろいろな霊気らしいものを感じ経験をそれなりにしているから、漠然と「80%信じていますが、20%はどうも。」その20%が確信なのかもしれないと指摘されてうなずいていた私は、右後ろに人の気配を感じ始めていた。

 それは男の人で私の右肩の後ろ辺りに立っているのであるが、ずうっとじっとしていたのである。そのことをCさんに伝えると、さっと私の後ろをみるような目の動きをして「確かにいますねえ。左にはお婆さんが来ていますよ。」と言った。婆様?私には彼女の気配は全くなかったが、動きを感じていた。

 ちょうど表を正面にして座っていた私には空の動きが見えた。いつものことであるかのように雲がどこからともなく現れていた。上にはじけあがるような勢いのある広がりを見せて高層雲が何かを語りかけているかのようであった。

 
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