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山岳部には、その与えられた環境に順応した動植物が生息しています。マウントエバンスで最も人気があり知られているのが、シロイワヤギ Mountain Goat です。彼らは60年ほど前に生態系を壊さずに順応するという調査結果を元に人為的に放たれています。ピーク時には生体数が数百頭に及んだと言われますが、2010年頃には100数十頭に減っていると聞いています。これは地球温暖化による山岳部の温度変化によるものかもしれませんが、これといった対応をしている話は聞かれません。
そのほかにいる動物としては原生で生息する大角羊 Big Horn Sheep 、マーモット(モルモット)、ナキウサギ Pica 、雷鳥などがいます。
野草は6月頃から咲き始め、期を見計らうかのようにあちこちで順番に野草たちが花を咲かせます。高山地のツンドラ性気候に順応した多くの野草が厳しい環境の中で力をため、美しい姿を力一杯見せてくれます。
また樹木限界線 Timber Line (約3300メートル)を超える手前にはブリスルコーン松などを初め高山の森林地帯が見られます。登頂をする間に周りの景色が変わり、動植物の姿が、その素晴らしい景観に味わいを加えてくれます。
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