グレートサンドデューンズ国立公園
北アメリカの背骨といえる ロッキーマンテンズ (ロッキー山脈)
がコロラド州を縦断する南部地域で山脈が
二つに分かれて巨大な渓谷 (バレー) を創っている。この広大な山々に囲まれた平原はサンルイスバレー
(San Luis Valley) と呼ばれる盆地である。その東側に聳えるサングレデクリスト山脈 (Sangre De Christo Mountains : 夕日に染まるその姿がキリストの血のイメージになるという意味の名称)
が何万年もの歳月を
かけて季節の流れの中で行き来しながら旅路をたどり、膨大な量の砂たちをせき止めるようにして集まり
蓄積された巨大な砂丘群となり、訪れる者を魅了する。春夏秋冬の過酷とも思える気候の変化の中で順応
適応して生きる動植物たちの姿をみながら、果たして知らないうちにという感覚で彼らと同等にその場に足を
踏み入れ、同様に砂煙にまみれる
自分に、人間社会の中では忘れられた古代からの自然とのつながりを
感じる。
偉大なる大自然の声を、そしてそこに宿る精霊たちの存在を思い知る時間が与えられる。
グレートサンドデューンズ国立公園 (Great Sand Dunes National Park & Preserve) は、米国コロラド州の
南部にある国立公園である。1932年にグレートサンドデューンズナショナル・モニュメント(国定公園)として
設立された保護公園だが、2004年9月13日に米国議会により国立公園となる。この公園は(2010年現在)で
約85,000エーカー(340 km2)の面積を占めている。高山性アルパイン気候 (ツンドラ性気候)をもつサングレ
デクリスト山系の 4000b を超える山々を含む山岳部から 準アルパイン気候 (サブアルパイン性気候)、
モンテイン (Montane) 森林とウッドランド地域、リパリアン (Riparian) 生態系、デューンズフィールド (砂丘
群地域)、草原地域 (グラスランドとシュラブランド)、サブカ (Sabkha) のミネラル分豊かな荒地、そして
湿地帯を含む生態系の保護に大きな関心を持ちながら、今後も面積の拡大の可能性を求めて管理局は ベストを尽くしている。
訪問される方への情報: グレートサンドデューンズ国立公園に車で向かう場合はコロラド州の州都である
デンバーから片道約4時間かかる。最短ルートとしては、デンバーからI-25 (Interstate 25) を南下して
ウェルセンバーグ (Welsenburg) まで下り、ハイウエイを下りて US Hwy 160 を西進する。La Veta 峠を越え
いくつかの小さな町を抜けブランカ (Blanca) の西方に State Hwy 150 を北に進むと、背景にサングレデ
クリスト山系を控えて遠方に巨大な砂丘群が姿を現す。
在米日本人写真家: 小池清通 - アメリカ合衆国コロラド州をベースに活躍するプロ写真家
静岡県浜松市出身 1983年に渡米して以来アメリカ中西部コロラド州に在住
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