コロラド州を拠点に活動をする在米写真作家小池清通のアメリカでの写真撮影にまつわる実話を紹介。 一見モノクロの世界と思われがちな砂漠・砂丘に魅せられて砂漠撮影、砂丘撮影をライフワークとして 取り組んでいます。これらの話は、なかなか公に紹介できなかった実話ばかりです。写真撮影そのもの の参考にはならないかもしれませんが、私がこれらの経験を撮影活動を通してさせてもらっていることを 知って頂けたらと思いこのページを開設しました。
四季の移り変わり、自然の喜怒哀楽、そして自分自身の体調と心の位置などが与えられるコンディションが、様々な状況を作り加え与えてくれます。そこでは周りに何もいないはずなのに感じる気配や、遠くにいるはずなのに間近に聞こえる鳥の羽音や砂の舞う音が存在します。まるで次元の違う世界に自分が入り込んでしまったような錯覚さえ起こすこともあります。しかし、それは単なる錯覚なのでしょうか。
アメリカ中西部のロッキー山脈は雄大に北アメリカ大陸を縦断しています。コロラド州、アリゾナ州、ユタ州、ワイオミング州、ニューメキシコ州 (順不同)地域を中心として、その砂漠地帯や砂丘で撮影活動をしていると言葉では説明できない体験もさせてもらえることがあります。中には思い出さなくてもいいなら、思い出したくない怖い経験もありますが、なぜかまた行きたくなります。自然にはそんな魅力があり、また自分自身がその一部であるという認識が日に日に強まっていくようです。自然とつながる機会が多くなればなるほど、人間が作り出した社会やシステムに矛盾を感じ、存在する動植物の中で我々が如何に傲慢かということを強く感じるようになります。自然との協調は、我々のためでもあり、また他の仲間たちのためでもあることを、与えられた高等頭脳をもとに真剣に考え行動に移さなければいけない時になっています。