米国中西部 - 健康志向のトレンド(その2) ボールダー市
コロラド州デンバーの北北西に位置するボールダーはゴールドラッシュに栄えた時代には山岳部の鉱山への資材供給地点として街になった場所でしたが、時代の流れの中、一都市として成長してきました。コロラド大学が大きくキャンパスを構える学生町としても有名で人工の約4分の1が学生という「若い」町でもあります。
環境保全に関しては全米で初めてボールダー市が行政の一環として税収入の一部を使って市を囲む土地を購入し人の手の最低限しか入らない自然保護エリア(グリーンベルト)としたり、新築家屋工事許可数を制限することによって勢いだけで開発が進むことを抑制したことで有名です。全米の他都市からの視察が入るほどのユニークな自然を重視し、市民の精神環境を守ろうとする体制を守っている地域でもあります。
そんな中で健康を考える人が多くみられるのは自然なことであり、またそれに関係した食品産業が芽生え発達するのも不思議なことではありません。
自然治癒能力は健康に育った食材から得るのが一番。そんな先人が理屈なしに生活の中に持ち続けた認識、知恵も近代社会になってからは物質中心となり、早い、安い、おいしい、というような基本的なものよりも喩えて言えば表向きのいいものがもてはやされビジネスの発達と伴って食生活そのものが変化を遂げてきました。そして、近代病と言われる肥満、糖尿病、特に最近騒がれる乳癌(わずかですが男性の患者もいますの問題など。その原因は何か。生活環境の変化はもちろんですが、基本的な身体の維持に必要な食生活の変化が主要原因ではないかと考えられています。
○ ホール・フーズ・マーケット
全米最大のナチュラルフーズスーパー。本社をテキサス州オースティンに構えていますが、コロラド州デンバー首都圏への意気込みが強く三店舗あるうちのつがボルダーに。地元発祥のアルファルファマーケット(現在はワイルドオーツと合併)の地元密着型のビジネスに対し、大型店舗と全国ネットの品揃えで対抗しています。ボールダー店はニューヨークのマンハッタン店に次ぐ売り上げを誇る店舗。
○ ワイルド・オーツ・マーケット
ボールダーを拠点とする全米第2位のナチュラルフーズ・スーパーマーケットチェーン。健康志向が強まり注目を集め始める前からビジネスを始めていたアルファルファ社と合併し、食材認識が高まりつつある21世紀にかけるチェーンです。バラエティが抱負でホール・フーズ社の強豪となっています。
○ ビタミン・カテッジ
パパママビジネスとしてスタートした地元密着型のチェーン。元々はサプリメントや健康志向書籍などを販売していましたが、現在では店舗を広げ地域の中で確実な地位を築いています。店員のサプリメントなどにおける認識が深く、上記二社とは違ったキャラクターをもっています。比較的小規模ではありますが、食品関係の販売にも力をいれ価格的にも魅力がでています。
○ ファーマカ
ボールダーを拠点とする自然系ドラッグストア。身体と自然にやさしい取り組みをしている薬局。ナチュラル石鹸、クリーム、ホメオパシー、エセンシャルオイルなども販売。
○ セーフウエイ
アメリカ中西部に2000店舗を構える大スーパーチェーン。そんな中で健康志向の強いボールダーでは、比較的大きいな規模のナチュラルフーズ・セクションをおいています。地域性に敏感に反応し消費者の需要にこたえるべく取り扱い商品体勢を検討。伝統食品、ナチュラルとの共存と展示差別化は、見る価値があります。
|